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お金の流れが変わった!

お金の流れが変わった! / 大前研一


普通、アメリカのホワイトカラーは家を買って借金を払い終える、もしくは半分くらい払ったところで残りを抵当に入れて、もう少しグレードアップした家に住み替える、ということを繰り返し、一生のうちで平均4度家を建てると言われている。そこに住宅価格の急激な上昇が加わり、アメリカ国民はこぞって家を買い出した。住宅ローンの貸出先を探すのに汲々としていた金融機関は、ついにサブプライム層にまでターゲットを広げた。彼らは家を買う頭金がないため、賭け目を100%とした。それでも地価が高くなるため、借り手が返済不能となった場合でも担保の家を売れば貸付金は回収できるという目論見である。しかし、一旦、地価が下がり出すと一斉に手を引き、大量の債務が発生したのがサブプライム危機である。

ジョージ・ソロスがポンドを空売りして一人でバンク・オブ・イングランドを倒し、ジュリアン・ロバートソンがタイバーツを大量に売り浴びせてバーツ危機を起こしたように、ヘッジファンドなどの投資家の動きは無視できない。ホームレス・マネーと呼ばれる、投資先をさまよう世界中の金の動きが国や経済に大きな影響力を与えるようになったのは21世紀の新しいお金の流れによるものだという。

個人的に興味を持って読んだのが、日本をはじめとする国の経済政策を批判しているところだ。もはや、ケインズ経済によるマクロ経済政策では、国の成長を導くことは出来ないと。財源を税金に頼るのではなく、官民一体のビジネステイクな都市開発や市町村に競争を取り入れるというような方法を提案している。

大前さんの本を読むと、日本の鎖国状態に危機感を持ち、海外で通用するためのスキルを身につけねばという焦燥感に駆られる(笑)。
ビジネスはまだしも、政府の外交力や考え方はやっぱり他国に比べて劣っているんじゃないかと懸念してしまう。
それどころか、民間企業の足かせになるような制度も少なくないのではないか。
技術力で高い水準にある日本のプレゼンスを高めるた工夫を考えていく必要があると思う。
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2011.01.29 Sat l 書評 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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