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国家の命運

国家の命運 / 薮中三十二


外務事務次官を務めた薮中さんの、これまでの外交を振り返り、また、これからの日本の外交政策についての考えが記された本。

外交という国と国との交渉のやり取り次第で、国益に大きな影響を与える極めて責任重大な任務なのだと実感させられます。

また、外交のテーマごとにどのような思惑や戦術が取られるのか、というのは非常に興味深い話でした。

アメリカ、中国、北朝鮮をはじめ、ASEAN諸国等との交渉について書かれていますが、特にアメリカとの外交については、「No!」と言える、言えないという議論自体が受け身の姿勢であり、大事なのは主体性を持って主張していくことだという。

また、独裁状態の北朝鮮との交渉が難しいという話の流れで出てきたが、何とか妥協点を見つけた交渉における合意を国内に売り込み認めてもらわなければならないという板挟み状態も、外交官の立場としての難しさなのだろう。

外交交渉の要諦は、

1.敵を知り、己を知る
 1、相手の国が何を狙っているか
 2、交渉と結論を急いでいるか
 3、相手国の力はどのくらいか
 4、交渉担当者の人となり、国内における力量はどうか

2.互いを理解し、信頼関係を

3.オフェンスとロジックが大事

4.交渉争点の絞り込みと節目作り

5.最終局面では、勇気を持って決断、決裂も恐れるな

6.「51対49」の原則

が大事であるという。

これは、外交に限らず、ビジネスの交渉の場でも必要な事項だと思う。

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2011.02.01 Tue l 書評 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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