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21世紀の国富論

21世紀の国富論


シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリスト、原丈人さんがこれからの経済の動向について主に経営者の観点から考察した本。

第1章では、現在のROEを意識した時価会計の問題点を指摘し、新しい資本主義ルールをつくるべきであると主張する。
第2章では、PUCという新しいインターネットの在り方が今後重要になってくるという。PUCとはPCに変わる新しいコミュニケーションツールであり、PUCを用いる全てのユーザーがサーバーとして機能するものである。
第3章では、会社のガバナンスについて考えることで、ベンチャーキャピタルのあるべき姿を見つめなおす。
第4章では、発展途上国向けの支援方法を根本的な部分から考え直し、営利目的の企業と支援を結びつける方法を考える。
そして第5章では、今後の日本への提言と言う形で書をまとめている。

原さんが伝えたいことは、Googleや三木谷さんの本と根本的には同じで、新しい技術開発が世の中を良くするという考えに基づいている。
MicrosoftしかりGoogleしかり、今の時代を作り上げたのは他でもない技術者の成果であり、いずれの大企業も元はベンチャー企業だったことから、ベンチャーキャピタルの原さんの言うことには説得力がある。

原さんは経歴も面白くて、元々は考古学を極めるためにアメリカに渡り、研究費用を生み出すために経営を学ぼうと思ったそうな。
根源的なところで営利目的ではない真の目的意識を持つことの強さを身を持って体現されている。

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2009.08.23 Sun l 書評 l コメント (0) トラックバック (1) l top

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2009.09.04 Fri l 本読みの記録