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ザ・プロフェッショナル

ザ・プロフェッショナル / 大前研一


かなり面白かったです。
これだけ説得力のある文章が書けるのは、データや事実に基づいた論理的思考力と圧倒的な経験があるからでしょうか。
以下、箇条書きメモ。


〈第1章:定義〉

・プロフェッショナルとは→profess「告白する」=誓いをたてる⇔資格の有無ではなく、大事なのは『顧客主義』(マッキンゼー゛Putting the client interest first゛)、専門性の高い知識とスキル、高い倫理観、顧客第一主義、好奇心、向上心、厳格な規律

・B2B企業の場合、顧客の顧客まで考える←談合がなくならない業界は閉鎖的、新陳代謝が起こらず、競争原理が働かない

・エンパワーメントにも顧客主義を←自分の権利にばかり目を向けすぎない

・一流の条件:学び続ける姿勢→定年後も組織に求められる⇔「知的怠慢」、とかく一流企業に多い(企業変革の敵はミドル)

・時価総額(≠企業収益の正味現在価値)=将来占領するであろう領土の生み出す総価値


〈第2章:先見する力〉

・旧来の経済=タンジブル(「工業化社会」Ex.自動車、電機メーカー)⇒これからはインタンジブル(Ex.金融、IT)

・戦略論の功罪
⇒KFS(成功の鍵)に基づく戦略、相対優位に基づく戦略、新機軸の展開による戦略

・パーソンスペシフィック&タイミングスペシフィック(Ex.シスコ、シーベルシステムズ、デル)⇒個人が活躍する時代(フラット化)

・アンラーン(常識を疑い、既存の知識を捨てる*今は考えない)=常識を疑うとは、意思的に反論を仮設して検証する作業、obligation to descent(反論する義務)

・パラノイアこそ生き残る(緊張感、建設的な猜疑心⇒過覚醒⇒洞察力、分析力の向上)


〈第3章:構想する力〉

・アイデア立案⇒構想⇒決断⇒実行、「構想」で躓くケース(ボーダレス携帯、電子マネー)→先行投資が肥大化

・必要十分条件⇒ニーズをマーケティング、財務面から調査・検証して代価を回収する手段の設計・構築

・ケース1(コダック、富士フイルムの苦戦:デジカメの脅威に対する構想力の欠如)、ケース2(デル、シスコ:サイバー空間で事業を構想した先駆者)

・自国での成功→海外進出ではもう通用しない⇒世界中の8億人のニーズに合う製品やサービスの構想が重要=『世界同時性』

・収益化できる事業を絞り込む⇒既存と新規を「AND」でつなごうとする「あれもこれもシンドローム」


〈第4章:議論する力〉

・ロジックが共通言語で議論⇒最適解を導くアプローチ(相手の意見に対する反証)


〈第5章:矛盾に適応する力〉

・ビジネスに唯一最善解はない(すべての物事は複雑な要素が絡み合い、矛盾や逆説に溢れている)⇒仮説・検証を繰り返すのは唯一最善解を求めるのではなく、焦点を見極めるため

・経営者の責務=
1.マネジメント⇒数字で裏付けられた経済合理性にかなった判断
2.リーダーシップ⇒社員のモチベーション、ロイヤルティ、創造性といったものの管理

・企業の成功⇒「非合理性と合理性をうまく働かせ、非合理性を経済的効果に変える能力にかかっている」(byベルナール・アルノー)⇒二律背反するものをアウフヘーベンする能力⇔安易な二元論に逃げ込まない
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2010.05.31 Mon l 書評 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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