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絶望から出発しよう

絶望から出発しよう / 宮台真司



「日本の難点」に引き続き、宮台さんの本です。
根本的に至極まっとうな意見を述べられる宮台さんの考え方が個人的には好きだし、凄いと思う。

与えられた環境・選択肢によって人は合理的な反応をするため、問題はそうした状況を生み出している社会構造である。
それを作り出す官僚や政治家といった公権力に対し、正当に抗う市民の育成(=民度の向上)が大切。

そうした主張を様々な角度から様々な手法で説明する宮台さんの本は本当に刺激的です。




1章

○ポストモダン⇒「近代の後」か「後期近代」か⇒前者→モダンシステムの補完物、後者→社会システム理論・新しいリアリティ

○家族の空洞化=後期近代の必然←コミュニケーションチャンスの乏しさ

○倫理=これが正しい!(「内的な確かさ」)⇔道徳=世間の支えを必要とする(「外的な確かさ」)


2章

○性善説に基づくパブリックサーバントを期待するのではなく、市民エリートを育て、統治者に対抗するべき


3章

○共通利害と特殊利害の二重性=戦前のアジア主義における日本の立場⇒ここから、歴史的普遍的構造認識が必要。今のアメリカ、イスラエルに見れる。

○三島由紀夫による日本の代替不可能性⇒1.行動主義、2.天皇。⇔70年代には、「弱者としての共通前提」を失う→アメリカへのアジアとしてのコンプレックス・ルサンチマンの喪失→対米追従主義


4章

○「入れ替え可能性を拒否する」=この社会は生きるに足らず
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2010.08.03 Tue l 書評 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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